プーアール茶はどの程度カフェインを含む飲み物なのでしょうか。
プーアール茶に含まれているカフェインは、緑茶などよりも少ないという記述もよく目にすることがあります。
実際にそれは本当なのでしょうか。
プーアール茶のカフェインについて再度検証してみましょう。
プーアール茶は二種類ある
まず、プーアール茶には2種類あるということをお話しします。
雲南省の産地にてプーアル茶という言い方をすれば、普通ならば「プーアル生茶」のことを言います。
生茶はほとんど緑茶と同じように作られていて、違いといえば、 緑茶は熱風などの機械乾燥などの手を加えるのに対して、 プーアル生茶は天日乾の乾燥をおこなっていきます。
一方でプーアル熟茶があり、プーアル熟茶は、プーアル生茶を原料とし、微生物発酵で約2ヶ月間じっくりと製造されていきます。
プーアル熟茶は、発酵に放線菌をはじめとして、好気性微生物、嫌気性微生物、カビや酵母などの真菌類と言ったものが関わっています。
時間をかけて発酵されることでみなさんはついつい、原料に含まれるカフェインのほとんどが分解されると思ってしまうのではないでしょうか。
実際にどうなのでしょうか。
どの程度のカフェイン量か
実際に、プーアール茶のカフェイン量を見てみましょう。
プーアール茶は実際に、他のお茶やコーヒーと比較すれば低めですが、カフェインは含まれています。
ですからどの程度カフェインの量かというのはとても気になる問題です。
カフェインの目安 150mlあたり | |
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コーヒー | 90mg |
コーラ | 34㎎ |
玉露 |
180㎎
|
煎茶 | 30㎎ |
紅茶 | 30㎎ |
玉露は異常にカフェインが高いことがわかります。
一日のカフェイン摂取量の目安は大体300mgと言われていますので、 玉露だと2杯は飲めないという感じです。
玉露のカフェインが多い理由として、若芽にカフェイン量が多く含まれていて、玉露の場合は、それを使っているというのが理由のようです。
同じ茶葉を使う抹茶も同じように高くなると思いますが、抹茶よりも玉露の方が茶葉に対してお湯の量が半分で、長い時間をかけて抽出するからこのような数値になります。
プーアール茶のカフェインは150mlあたり30㎎ほどの量。
そして、一番気になるプーアール茶のカフェインの量ですが、 生茶の場合は、煎茶と同じ程度の(150mlあたり、30㎎ほど)のカフェイン量です。
熟茶の場合は、 先ほどお話しした説がありますが、発酵することによって、カフェインやカテキンが脂肪分解して、 長い年月が置かれてあったものであれば、 カフェインの量は少なくなるという見方もあります (実際にはこちらの意見が圧倒的)。
日本で見かけるプーアル茶の大半は熟茶なので、もしも、カフェインの量が気になるというのなら、成長した茶葉でできた熟茶を選択するといいかもしれません。
結局カフェインの量は多い?少ない?
実際にプーアール茶のカフェインの量は多いのでしょうか、少ないのでしょうか?
プーアール茶は、ダイエット効果や健康維持に良い成分が多く含まれていて、 カフェインの量も少ないので、一石二鳥という人たちもいますが、やっぱり、それでもカフェインには注意をしなければならない量ともいうことができます。
一度に大量に飲むことにはリスクがあると考えていいでしょう。
ですから、朝昼晩の食事のときに1杯など、自分のペースを決めて飲んでいただきたいものです。
夜は、カフェインの覚醒効果で眠れなくなってしまうかもしれません。
妊娠中・授乳中の女性がプーアール茶を飲めないということではありませんが、 気になる場合は、若干薄めて飲むといいでしょう。
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